次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウム

市場で販売されている次亜塩素酸水は、次亜塩素酸ナトリウムの場合があります。
次亜塩素酸ナトリウムの有効成分は塩素分子となり、さらには強アルカリ性が毒性の原因となっています。
このため、安全である次亜塩素酸水に毒性があるように思われています。

次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウムの違い

次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウムは似ているようで全く違うものです。

次亜塩素酸水
JYOJYOタブレット/ジアグリーン
次亜塩素酸ナトリウム
ハイターなどの希釈溶液
主成分次亜塩素酸次亜塩素酸イオン
pHpH5.0~6.5(微酸性)pH12以上(強アルカリ性)
使い方原液でOK使用用途により100倍から10000倍に薄める
臭い基本的に無臭、反応時に塩素臭強烈な塩素臭
用途衣服、手指、器具、空間などの除菌、消臭器具、容器などに限定して使える漂白剤
安全性目や口に入っても害はなく、口腔衛生にも使える金属を腐食する、トリハロメタンを生成する
刺激性・毒性なし刺激性あり
酸との混合で有毒ガスが発生
殺菌力効果大
あらゆる微生物を不活性化
高濃度(100ppm以上)にすれば有り
消臭力効果大。臭いそのものを分解効果小。塩素臭が残る
人体への影響なしあり

精製方法による違い

次亜塩素酸水溶液は、塩化ナトリウム水溶液(いわゆる食塩水)・希塩酸等を電気分解して生成する「電解水」とよばれるものと、次亜塩素酸ナトリウムを希塩酸と水で希釈混合し、中和して生成する「中和水」(別名 活性化水)とに大別できます。
「電気分解にて精製させた次亜塩素酸水(電解水)」でも、「希釈混合にて精製された次亜塩素酸水(中和水)」でも、その効果に変わりはありません。
ただ、電解水は次亜塩素酸水自体の分解速度が極端に速く保存には適しませんが、大量の精製が短時間で可能なため、精製したその場で使用する食品工場や養豚場、養鶏場等での使用が適していると言われています。
また、その性質は強アルカリ性のため毒性も強く、取り扱いには注意が必要です。
一方、中和水は電解水に比べ分解速度が500倍以上遅いため、ある程度の保存が可能ですので、医療機関、社会福祉会介護施設、一般家庭等での使用が適していると言われています。

pH値による違い

厚生労働省が発表している次亜塩素酸水には、そのpH値によって、次の3つの種類に分類されています。

強酸性次亜塩素酸水(pH2.7以下)

強酸性の次亜塩素酸水ですので、金属等を腐食させ塩素ガスが発生しますので、取り扱いには十分注意してください。

弱酸性次亜塩素酸水(pH2.7~pH5.0)

弱酸性と言いましても、pH値の幅が、pH2.7からpH5.0を広く、強酸性次亜塩素酸水ほど、金属等への腐食性は有していませんが、それでも人体に影響があることは間違いありませんので、その取り扱いには注意を要します。

微酸性次亜塩素酸水(pH5.0~pH6.9)

細菌類、ウイルス等の不活性化には絶大な効果を発揮する状態の次亜塩素酸水で、しかも、HP値が中性に近い状態のものですから、人体にとっても優しく、仮に誤飲してしまっても人体に全く問題のない状態のものです。
JYOJYOタブレット、ジアグリーンタブレットはこのpHです。

安全性の違い

前記の表のとおり、次亜塩素酸ナトリウムは、強アルカリ性であり、 アミノ結合(ペプチド結合)を加水分解するので、タンパク質を腐食する作用があります。
つまり、原液の次亜塩素酸ナトリウム溶液が皮膚等に付着してしまった場合、やけどのような症状(ケロイド症状)を引き起こしてしまう、非常に危険な溶液なのです。
一方次亜塩素酸水は、原液と呼ばれている濃度400ppmのものであっても、 人体には全く影響はなく、皮膚に直接付着したとしても、皮膚を除菌するのみで、安全そのものなのです。つまり、「次亜塩素酸ナトリウム溶液」と「次亜塩素酸水」とは、名称はよく似ていますが、全く異なる溶液なのです。

除菌力の違い

一般に医療関連施設などでは細菌の種類に応じて消毒剤を使い分けています。
しかし、次亜塩素酸水なら、弱い菌から強い菌までほとんど除菌が可能です。
さらに、最も一般的な消毒剤「次亜塩素酸ナトリウム(NaOCl)」の約80倍の除菌力!最も強い除菌剤(危険性も高い)グルタラールアルデヒドなどと同じくらいの除菌力!それが、次亜塩素酸水です!

次亜塩素酸水の除菌力(その他の消毒剤との比較)